雷門 馬賊

金曜日が来たぞ！
この金曜日は入社以来一番待ち望んだ金曜日だ！
兎に角休みたい。
仕事から離れたい。
平穏な日々を過ごしたい。
只それだけだ。
入社以来一番忙しい盆だ。
今までのはうんこの裏っ側ぐらい楽勝だった。
今回は重い。
う〜〜〜ん。
喰うしか無いな。
もう俺の中では決まっていた。
つけ麺だ。
坦々の。
馬賊しか無い！
募ったらボブだけ。
全然賛同する奴無し。
しょうがねぇな〜。
ボブを連れて浅草雷門に。
馬賊前の枠が丁度空いている。
呼ばれてたわ。
店に入るついでに坦々つけ大盛りを注文。
カウンターの一番奥に。
もう何年見てるか分からない色紙を凝視。
黄ばんでんじゃん。
よく見たら鈴木その子って！
お亡くなりになって１５年経ってんぞ！
でも良いよ。
ここの味は確かだから。
ボブが気に入るかどうかだな。
つけ汁から来た。
これだよこれ！
でも飲んではいけない。
麺を入れて初めて味わう物だ。
そして麺も来た。
現存する東京の手打ち麺最高峰！
この麺の切れ目は約１５センチ。
手打ちで回しながら切るので一本の長さが長い。
つけ汁に入れる時に切れ目が無いので困る。
麺をつけ汁にドンドン放り込む。
切れ目が無い。
でもどんどん入れる。
やっと切れ目が出来たので一気に啜り上げる。
美味い！
マジで美味い！
死ぬ程美味い！
ここの坦々つけ麺は心の底から美味い。
自分が唯一健康面を考えなければ、毎日でも良い麺。
横見たらボブが大人のおもちゃの「強」の動きをしている！
相当美味いんだな〜。
このスタイル東京に無いのかな〜。
坦々自体も胡麻味だし、麺も本気出した開花楼にはかなわない。
でも合わさると美味い。
半端無く美味い。
夏は坦々つけ麺。
冬は担々麺。
もしくは五目焼そば。
ここの麺は全て手打ち。
餃子も皮が厚くて美味い。
今一度世の中のラーメンなる物を見直す時が来たぜ！
真のラーメンを決める時が来た！
今迄のラーメンはあっているのか？
間違っているのか？
何系のスープが良いのか？
麺はどの太さが合っているのか？
え〜っと俺決められないから皆で決めてね！
俺は喰うだけ。