浅草橋 藤芳

いい陽気だ。
暑からず寒からず。
東京だと大体冬だと最低０℃。
夏は最高３６℃。
どの季節でも飯が美味いし酒が美味い。
今日も麺でも米でも和でも中華でも何でも良い。
フランス料理やイタリアンは喰わないが。
スーパーイーグルさんと甘えん坊将軍と珍獣。
又１階で路頭に迷う。
スーパーイーグルさんから「かつで良いんんじゃないの？」と。
会社から歩いて１分の藤芳だ。
凍りネギ塩とんかつは去年は前倒しで提供していた。
その前までは７月１日スタートだった。
「凍りネギ塩やってんのかな？」と呟くと珍獣が「先週食べましたよ。」
おい！何故それを俺に言わない！
俺はこれを楽しみに生きてるんだよ！
報告しろ！報告を！
飯ＫＧＢ部員としては失格だ！
店に着くと満席。
あら〜。でも直ぐ空くと。
店員に一応聞いてみた「凍りねぎ塩有ります？」「はい！ございます！」
やった！俺はもう満足だ。喰わなくても良い位満足だ。
でも喰わなきゃ始まらん。
先日の牛かつで藤芳のとんかつが無性に喰いたくなった。
多分脳と舌がどちらが美味いか比べたいのだ。
席に着く前に凍りねぎ塩ライス大盛りを注文。
スーパーイーグルさんと珍獣も続いた。
そして待つこと暫し・・・来た！
お前！一年振りじゃないか！
どこで何やってたんだよ！
夏場だけ帰って来やがって。
心配してたんだぞ！と言いつつガブリ！
美味い！半端無く美味い！
この油の多い豚を衣で揚げた油まみれの一品を、出汁を凍らせて葱まみれにしたさっぱりな物との融合。
これは大根おろしも足下にも及ばない。
俺が権威ある人間だったら、ノーベルねぎ塩賞を確実に渡す。
もしくはアカデミー賞の主演豚肉賞。
または助演パン粉賞。
内閣総大臣賞なら浅草橋栄誉賞だ。
俺のとんかつ史上これを越える物は出るのか？
凍りねぎ塩のレシピを１００００円で売って欲しい。