浅草橋 克賢

今日は客人が。
スペインブランドの若きクリエイターの男性。
在宅勤務可能な自由出勤だったデザイナーだったが、急に会社から在宅勤務が中止にさせられたと。
それで家から直接うちの会社に商談に来たと。
会社に行っても何も生まれないと言う事だ。
今は反旗を翻すプロテスタント状態。
１２時近くまで商談したので飯に誘う。
浅草橋で一番美味い物喰わせるには、克賢しかない。
豚肉が大好物の俺には嬉しい限りの激ウマ豚シャブだ。
普通盛りが１２００円で大盛りが１５００円とちょいと浅草橋では高めに感じるが、それ以上の価値が有る。
俺もこれを１回喰うと、その週はパンの耳しか喰えない。
店に到着。
客は少な目。
昔は入れない位混んでいたが、先の見えない世の中じゃ昼飯に１２００円出せないと言う事か？
席に座り迷わず大盛りを２つ注文。
鍋が出てきて煮えたら出来上がりだ。
そして新鮮な豚肉が出て来る。
これがまた美味いのだ。
ちなみに豚肉の下には辛みを取った葱が大量に。
こんな嬉しい事は無い。
必ず説明されるがここの豚肉は赤いまま喰うのだ。
無菌豚と言う奴だ。
原理は知らん。
何故豚が赤いまま喰えるのかは。
豚肉の半生ほど美味い物は無いのをここで知る事になる。
是非皆に喰ってもらいたい。
値段より上の価値が有る一品だ。
赤いままポン酢だれに漬ける。
このポン酢がまた上品な酸っぱさなのだ。
酸味はほぼ無く出汁が素晴らしい。
これを米の上に乗せて頂く。
この一口目を喰う相手の顔を見るのが好きだ。
必ず笑う。
美味くて笑う。
笑う位美味いのだ。
米はお櫃で来る。
しかも食べ放題。
味噌汁も美味いしお新香も美味い。
そして愚痴ってた彼が笑顔で帰る。
飯って素晴らしい！