千住 五味鳥

今夜は女性デザイナー２人と飲み。
２人が入社以来の付き合いだが、遂に１人が退職する。
若いからまだいくらでも仕事有るだろう。
デザイナーは大変だ。
１年中デザインを考えている。
使い勝手が悪くても駄目。
高い仕様でも駄目。
全て考え抜いた挙げ句に、ブランドの本拠地にアプルーバルに行くと落される。
俺には耐えられんな。
考えてくれた物をいかに格好良く安く作るかが俺等の仕事だが、その方が全然楽だ。
俺も同じ歳の時にプー太郎だったから良く解るわ。
今夜は美味い物でもたらふく喰って週末を迎えよう！
ニューカヤバに行きたいと言うので、わざわざあんなテーマパークに行く事も無かろうに。
美味い焼き鳥喰おうよと言う事で五味鳥に。
１週間前に店主に連絡。
女性２人なのでそんなに喰わないかもとも伝える。
当日北千住で待ち合わせて店に。
俺の顔を見たら「忘れてた〜〜〜！」と。
ここはご愛嬌。
千住には時間を潰せる喰い物屋が沢山有る。
裏の星丸くんで飲みつつ空いたら連絡をくれと。
千住は早喰い早飲みがスタイル。
どんなに混雑店でも９０分で１回転する。
大体、元々席の予約も出来ない店なので、このシステムだけでもあり難い。
店に着くと丁度入れ替え時間。
他の店で軽く飲んだので俺等も良い感じだ。
ここに来てする事は、冬なら先ずコートを袋に入れる。
鞄の中にしまい込んで、上の棚に。
これをしないと、帰りの千代田線の社内が焼き鳥屋になる。
家に帰ってもコートの匂いで白米が喰える。
お次は酒を注文。
ライムをボトルで。
後は出て来る物を喰うだけ。
もう最近ここに来て頼む事が無い。
全部自動で出て来る。
勝手に出てきても何の文句も無い。
満足感が半端無い焼き鳥。
炭火ではなくてもこの味が出せるとは。
いかに新鮮か。
確かに仕込みが大変だと言っていた。
夜営業のみだが、昼から捌いて串打していると。
飲食店は見えない所で大変だな〜。
人それぞれ何の仕事しても大変だ。
どんな仕事就いても、皆文句は有るだろう。
俺は殆ど無いな。
いい環境だわ。
多分鈍感なだけ。