門前仲町 宝家

今日は朝一バーチーと営業に出る。
道がガラガラ過ぎて１２時には終わってしまう。
飯喰って早く帰るのは今しかないチャンスだ。
コロナを上手く利用してやるのだ。
最後に門前仲町の下請けにサンプルを取りに行くのでそこで飯で。
今日はバーチーを驚かそう。
宝家に行って死ぬほど喰わせてみよう。
今現在都内で一番常軌を逸脱している店だ。
あいつの胃袋じゃ途中でギブアップだろうに。
店に到着。
客は２人。
俺らはテーブルに。
今日のメニューを聞いてみた。
「ランチはヒレカツかチャーシュー。それか両方で。」
丁度「チャーシュー」の所で「それで！」と答えたが「両方で。」の所でかぶってしまった。
俺はチャーシューを喰いたいのだ。
そして最初に出てくるのがラーメンとライス。
チャーシュー頼んでまさかのチャーシュー抜きだ。
でもご安心あれ。
この後にケータリングじゃないかって量が来る。
そして嫌な予感は的中した。
チャーシューに生姜焼きと、更にヒレカツが。
前回入院する前の健康な体でも死ぬ思いをした。
これはヤバいかも・・・。
親父さんが「暑いからいっぱい食べてよ。」と。
この優しさに応えねばならん。
ただここの飯は嬉しい事にラーメンからしてかなり美味い。
チャーシューも自家製で分厚くても柔らかい。
そして部分部分に濃い所が有って美味い。
よっしゃ〜！一気に喰ってやる！
初めて喰うヒレカツも柔らかくヒレとロースの中間ぐらいかな？
俺は脂が乗っている方が喰いやすい。
ラーメンは箸休めで喰い、ラーメンスープで流し込む。
ラーメンの麺を喰い終わり、生姜焼きとチャーシューは半分くらい。
ヒレカツは全部残っている。
キツい！
ものすごくキツい！
バーチー見たら残りヒレカツだけじゃねぇかよ！
ミイラ取りがミイラになる。
ここは気合入れて喰う。
味とか満腹とかではなく、顎が疲れてきた。
これ退院後に一番良く噛んでるわ。
何とか完食。
バーチーは涼しい顔。
「いやぁ〜〜〜多くてキツかったな？」と言うと「いや、凄く美味かったです！」
「キツくないの？」と聞いたら「はい。」と。
下克上だ。
世代交代の時が来た様だ。