錦糸 鳥けい

そして三軒目！
南口はこの時間になるとぽん引きが激し過ぎる。
「ロシアいかがですか？ロシア？」
「ヨーロッパ！ヨーロッパ！ヨーロッパ！」
なんだよそれ。
やたら国名を連呼されて面倒。
北口に回ってみた。
こちらは静か。
遥か昔、錦糸堀と言うお堀が有った方。
錦糸堀と言う名前が錦糸町の由来。
魚が沢山釣れて夕方に帰ろうとすると堀の中から「置いてけ〜。置いてけ〜。」と言う声がして、慌てて逃げ帰ると釣った魚が一匹も無くなっている。
それがおいてけぼり（置いてけ堀）の由来だ。
３人で悲しくラブホテル街を歩く。
珍獣に「寄ってけ〜。寄ってけ〜。」と声を浴びせる。
お膝元ではあまり遊べない性分の様だ。
その先のガード下に数件。
どの店に入るかな〜。
おふくろの味と焼き鳥屋で迷ったが、焼き鳥屋で！
今夜はここでフィニッシュ！
まあまあ人は入っている。
街の居酒屋と言った感じ。
昔家族で来たレストランシラツユの横。
四ツ目通りの反対側は綺麗になってしまったが、こちら側はまだ良い感じ。
下衆と言う言葉が似合う。
サワーで乾杯。
もう腹に入らないくせにここから意地の張り合いだ。
焼き鳥屋なので取りあえず焼き鳥を。
珍獣はまさかの雑炊。
歯が痛いんだと。
無理して喰うなよ！
俺はもつ煮込みを。
結構腹一杯だが。
無理して注文するなよ！
大体三軒目はこうなる。
飲む訳でもなく、喰う訳でもなく。
はしごは必ずこうなる。
切りのいい所で終了〜！
お会計をして帰路に。
数週間に１度はしご酒をしようと。
次回は両国。
その次は亀戸。
また次は新小岩。
３軒行くが３軒目はダラダラ。
予想がつく。
行かなきゃ良いのにそれでも行く。
男って馬鹿だな〜。