柳橋 サンムーン

暑い。
何だこの暑さは！
子供の頃は真夏で２８度。
３０度なんか見たことなかった。
今では３３度が当たり前。
酷い時は３６度。
このまま行くと俺が爺さんになる頃には、５０度だな。
息子が爺さんになる頃には７０度だよ。
あ〜冷たいもの喰いたいな〜。
冷え冷えのツルツルの物を。
そう言えばボブが冷麺喰いたがっていた。
連れて行ってみるか。
炎天下の浅草橋を闊歩。
ガード下は日陰なのでありがたい。
柳橋に渡る。
急にひとけがなくなる。
東京のゲットーだ。
芸者街なのに面影も無いな。
サンムーンに到着。
いつも思うのだが、海外の飯屋は名前がコロコロ変わる。
最初はコリョ。
次はヘダンファ。
今はサンムーン。
でもオーナーは変わってない。
七不思議。
今日もご機嫌に混んでいる。
ここ何食っても美味いもんな～。
今日は決めてきた。
冷麺しか喰わん。
ここの冷麺は今の所最高峰。
最高峰と言いつつそんなに色々喰ってないが。
兎に角麺の美味さ、スープの清涼感が半端無い。
でも一応席に着いたらメニューを見る。
あれっ！変わってる！
冷麺はあるが辛さが段階分けされている！
そういや昔のここの冷麺は、付いてる辛味を全て溶かすと中々の物だった。
冷麺ランチセットの辛さが選べる。
無しにするか？
でも多少は味わいたい。
無しから大辛まで６段階。
無しの次にしておこう。
珍獣は回避して焼肉にしている。
待つ事２０分。遅っ！
でも来た！いつもの奴が！
半ビビンバも付いているのか。
先ずはこの邪魔な緑色を片付ける。
冷麺の林檎もじゃまだ。あっ！こんな所に辛味が隠れている！
こいつを駆逐せんと。
折角盛られているが全部取り除く。
後で辛さは調整だ。
よくかき混ぜて。
頂きます！
美味い！
何とも言えないこの口に含んだときの弾力感。
冷麺だが簡単に歯で切れる。
そしてスープが美味い。
何で出汁取ってんだ？
優しい味だわ。
半ビビンバも頂く。
これも丁度良い量だ。
冷麺に辛味を少し入れる。
お～味が整うわ。
より美味くなった。
もう少し入れてみよう。
おっ！辛くなってきた。
まだ７割辛味は残っている。
もうチョイ入れよう。
はぁ～辛い。
何だこれ！前より辛いじゃんか！
全然１辛じゃ無いぞ！
舌が痺れる。
そして徐々に痛い。
冷麺喰いに来た意味無ぇ～！
帰りは汗だく。
でも体は不思議と冷えている。
でも舌は痛くてしょうがない。
大辛喰うやついるのか？
多分蒙古たんめんなんか目じゃない。
マジで死ぬぞ。
翌日の肛門が。