今じゃスカイツリーは東京の一大観光地だ。
もう出来て9年になるが、その前は良い町だった。
スカイツリー以前はここに巨大なレミコン屋が有った。
多分この近辺の工事現場は全てここがカバーしていたんだろう。
その頃この近辺は栄えていた。
俺も30年前は運転手で、生コン屋は楽だと聞いた。
工事現場はどんなに早くても8時から。
どんなに遅くても5時半まで。
なので絶対に早出も残業も無い。
しかも運んでいるものは生コン。
JIS規格で運べるのは1時間以内。
ほぼ40分で運ぶと言うのは聞いていた。
どんなに遠くても40分先しか行かないのだと。
固まり始めるので。
そんな定時で終われば町も活気が出る。
相当この町には金が落ちただろう。
急に五十番という中華を思い出した。
王貞治の従兄弟の店だ。
久々に来たら跡形も無くなっていた。
町に活気は無くもなく、いまだに2軒の大きい八百屋が角角で凌ぎを削っている。
ちょいと徘徊したら良い店が有った。
いこい食堂。
物凄いメニュー豊富な上に、五百円メニューなるものも13種類ある。
でも今日は刺身が喰いたい。
入り口のメニューで見当たらない。
取り敢えず入っちまえ。
あらぁ〜〜。
懐かしい一膳飯屋の発展型。
ショーケースはその名残だろう。
店内にも刺身はないが、今は珍しいあじのひらき定食があった!
おばちゃんに注文。
客はサラリーマン少々と、夜の仕事っぽい若者とガテン系。
店名通り老若男女の憩いの場だ。
俺の小学校3年から中学3年まではほぼあじの開きで過ごした。
俺の大好物なのだ。
飯が到着。
見た目で美味いあじだと分かる。
俺の子供の頃はカリッカリに痩せこけたあじだった。
今や保存方法や輸送の簡略化で一夜干し並みのジューシーなのが来る。
箸を刺して分かる。
身がプルンと取れる。
これを白米でいただく。
美味ぇ〜〜!
いまだにあじの開きは好物だ。
ひじきと冷奴とかっぱ漬けもありがたい。
あとここの味噌汁は超美味い。
超絶出汁出てんな〜。
量も本当に丁度良かった。
最高の腹八分目。
俺の隣の若者が現金忘れたらしく、Suicaで払えるかと。
この店で払える訳も無い。
おろしてくると伝えると「はいわかりました。」と言って終わり。
信用商売だ。
えらく気に入った。
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