丸の内 ミルクワンタン鳥藤

今日は兼ねてからの企画が実行に移る日。
お客さんとの飲み。
某スペインブランドの若きデザイナー達。
最近のデザイナーは考える事をしない。
でもこの３人は全然違う。
若いのに。
デザイナーと言うかクリエイターに近いかも。
女性２名２６歳。
男性１名２８歳。
もの凄く想像力が豊か。
年齢的には２０歳程離れているが、かなり刺激的な物を作ってくれる。
今回は兼ねてから行こうと言っていた店に。
その男性デザイナーが結婚した。
結婚する前に奥さんとも築地に行った。
そのお祝いに今日は集まったのだ。
でも指定された店はミルクワンタン。
いやいや。
お祝いする店じゃ無いでしょ。
場末中の場末。
でも住所は千代田区丸の内。
もの凄く不思議な場所。
俺も今回で４回目。
何回来ても奇々怪々だ。
先ずメニューが無い。
どこにも無い。
店の名前は鳥藤ミルクワンタン。
鳥藤だけ見ると焼き鳥屋。
でもそれも無い。
ここに来たらミルクワンタンを食べに来たのか、コースを食べに来たのかその二種。
コースも特に頼む事は無い。
「ビール下さい！」と言うとコーススタート。
「あのぉ〜。すみませぇ〜ん。ミルクワンタンだけ食べたいんですけど・・・」と言うとミルクワンタンのみ喰える。
ミルクワンタンのみを喰いに来る客は、皆もの凄く下手に出て来る。
ここの店主決して高圧的でもないし、良い人なのに。
今日はまさかのミルクワンタンを予約。
予約したの初めてだわ〜。
この店はふらりと来る店だ。
先ずはビールを注文。
「結婚おめでとう！」と言う大義名分で乾杯！
先ず最初に出て来るのが、お新香ととうふのぬたと鶏スープ。
〆かよ！
普通最初にスープ出て来ないだろ。
この辺からして食のアバンギャルドさは今も健在。
お新香の味の濃さは、肉体労働ヘビー級の人達には持って来い。
そして相反する優しい鶏スープ。
そして何故か豆腐のぬた。
でもどれも美味い。
そしてお次だ。
秋刀魚が来たよ。
少し季節的にも早いので、未だ小振り。
マグロだってめじが美味い。
肉だって子供が美味い。
秋刀魚も然りだ。
先ずは丸かじりしてみた。
あ〜！良い塩加減だわ〜！
これは美味いぞ！
今年最初の秋刀魚がこんなに美味いとは。
頭からムシャムシャと喰い、跡形も無く成仏させる。
おっ！まさかの男性デザイナーも丸かじり派だった！
漢だな〜。
次に来たのは焼き鳥と獅子唐と落花生。
生落花生の揚げたの初めて喰ったが、こりゃ美味い！
もの凄い風味が有る。
栄養価高そうだな〜。
こんな物を喰いながら雑談は続く。
このクソ暑い８月末に、まさかのクーラー無しの行き止まり席。
クソ暑いのでビールが進む。
暑い暑い言ってたら嫌がらせの様におでんが出て来た。
まさかのおでん！
夏のおでん！
否定はしないよ。
好きだから。
でもがんもと昆布と糸こんにゃくって・・・。
江戸っ子はちくわぶだよ！
俺の大好物なんだよ！
そんなこんなしてたらスープが来た。
あれ？
ミルクワンタンじゃないな。
でも似ている。
パンも来た。
これ付けて食べるんだと。
飯の創作っぷりが半端無い。
パンもバターロールか？
そしてこの汁は何なんだ？
浸してくったら結構美味い。
何じゃこりゃって感じで皆半笑いで食して終了。
そしてまさかこの次に来るミルクワンタン。
完全に打順間違えてるよ。
汁物の次に汁物って。
久々の一口。
あ〜〜安定の味。
皆笑いながら喰っている。
だって説明したもん。
ミルクワンタンてどんな味ですか？って言うから、温かいミルクにワンタンが入っている味だって。
その通りでしょ？
何も間違えてない。
ミルクワンタン完食で今日の１次会は終了！
店の外に出ると東京ってこんな涼しいのかよ！って位の気温。
ミルクワンタンは冬に限る！