浅草橋 いしくら家

最近そういや昼時浅草橋によく居るな。
これは駄目な営業マンだ。
前の日から段取りして、とっとと１１時位までには営業に出にゃいかん。
そして各地で美味い物を喰う。
これでモチベーションが上がる。
単純なもんだ。
でも本当に浅草橋に飽きた。
喰いたい店があまり無い。
少しは有るけど高いか混んでる。
今日の昼も俺と甘えん坊将軍だけ。
お前も最近毎日昼に会社に居るな！
ポンコツ営業マンめ！
と言いたいが、こいつは中々やっている。
緻密で強かな男だ。
俺の希望で金盛に行ってみる。
聞いてはいたが、俺の大好きだった店はもう無い。
店はそのままだが、オーナーと店名が変わってしまった。
甘えん坊将軍曰くオーバーステイで帰郷との事だ。
完全に決めつけだが。
毎日見ても、豚肉ともやし炒めが定食になっている。
そそらんな〜。
却下。
さて。あても無い。
そんな時甘えん坊将軍から、いしくら家と言う言葉が出てきた。
いしくら家。何処だっけ？
完全に忘れている。
あっ！あのそば屋か。
かやくご飯が美味かった店だ。
ここからは追い風で大股で５０歩程。
向かってみます。
今日も店内親父だらけ。
駅から遠いがそこそこ入っている。
さて何にしようかな〜。
げっ！持ち金が無い！
甘えん坊将軍に金を貸してもらう。
カレー南蛮うどんセットだな。
この店も時間がゆっくり流れている。
但し俺の携帯は、マナーモードでジャンジャンと着信が来るが無視。
昼時に飯位喰わせてくれよ。
そしてかやくご飯から出てきた。
でも食べない。
カレー南蛮うどんが来たら一緒に食べる。
口の中に入れると餅米の香りが広がり、何とも言えない良い味だった。
そしてカレー南蛮うどんも到着。
そば屋の別皿の葱はいつも何なんだろうと思う。
葱嫌いな人用に別皿なのかな？
今日もシャツに汁が跳ねない様にゆっくりと。
うんうん。美味い。
カレーうどんが不味い店見た事無いが。
そば屋が作るカレーは美味いな〜。
うどんを片付けたらかやくご飯でカレー汁を飲む。
かやくご飯を一口。
お〜！ほのかな餅米の香りが！
ここでカレー汁を啜る。
ノー！全てかき消された！
ミッション失敗！
単品では美味いけどね。
会社に一旦帰り銀行に行き、甘えん坊将軍に借りた７００円を１０００円札で返す。
「足りないですよ！」と。
強かな男だ。