歌舞伎町 ラーメン二郎

昼も喰わずに蟻の如く働く。
今日こそは柔術に行く。
多分かれこれ１ヶ月行ってない。
飯なんか喰わないで、何とか行く権利を勝ち取るぞ！
後は何とでもなるだろ。
無事にクラスに参加。
１ヶ月行かないと知らない人多数。
二代目赤い彗星さんもバンダナ刑事も居なかった。
最近このパターンだな。
でも一人の時の喜びを見つけた。
昼飯抜きで柔術行って二郎を喰うの巻だ。
まぁ〜二郎がいつもの数倍美味く感じる。
有り難い事に道場から歩いて数分。
しかも時間は２０時４５分。
喰って帰ってもまだ２２時にもならないだろう。
店に到着〜。
表３人待ち。
食券を買うが最近この断食パターンが多いので、玉子だけ入れる。
ヤサイマシもカラミマシもやめた。
麺とアブラを喰らうのだ。
そして今マイブームは麺柔だ。
虚勢を張って麺固はもうやめた。
若者ぶるのはもう無理だ。
消化が良く歯に優しい麺柔がマスト。
どんどん列の奥に押し込まれる。
「食券見せてくださ〜い！」の時に高々と上げる。
見せたら食券を縦に折る。
これが麺柔の注文法だ。
ただ残念な事が有る。
空腹で行き麺柔だとロットの最後に来る。
これは覚悟しなくてはならん。
俺の右隣りも同じロットで麺柔だ。
左は前ロット。
「ニンニク入れますか？」の確認が来た。
今日は「アブラカタマリ、ニンニクで！」
久々にアブラの塊を喰いたくなった。
はい！見事なアブラインゴット〜。
まずはヤサイを片付ける。
ヤサイ終わりにアブラを吸い込んでみる。
やはり素晴らしいアブラだ。
スルスル飲める。
このもたれないアブラが良いのだ。
１度天地返しをして、アブラをてっぺんに乗せる。
これで準備完了。
後は自家製麺を味わうのみ。
いやぁ〜！美味い！
歌舞伎町二郎の美味さが数段良くなったので、嬉しい限り。
麺柔はスルスル入り、消化も良い。
ニンニクマシだと更に美味さ倍増。
あっと言う間に完食。
まだ足りないのでスープを飲む。
いい味してるぜ〜〜！
つくづく美味くなったな〜。
丼をカウンターに上げて、テーブルを拭き。大きな声で「ご馳走様です！」
荷物を足下から取りふと見る。
俺の両サイドはまだ半分も喰っちゃいない。
遅くねぇ？
俺が早い訳では無い。
決して。