柳橋 十八番

もう金曜日。
今週は火木の２日勤務。
体が慣れない。
やはりワーカホリックとしてはフルに働くのが好きだ。
体のリズムが乱れる。
後、家では仕事が出来ん。
気が乗らんのだ。
そもそも直行も直帰もできない性分。
タイムカードを押さないと気が乗らないのだ。
やや時差通勤で会社に。
白金高輪駅の始発は１車両に５人程。
三田で乗り換えの浅草線は１０人程。
人が本当に居ない。
浅草橋で下車。
ここも人が居ない。
会社到着。
半分以下だ。
静かなオフィスだな〜。
音楽がかけ辛い。
昼になり飯に行ったので音楽聴きながらゆったり。
頃合いを見て１３時頃に飯に行く。
果たして浅草橋の飯屋はやってんのか？
歩けど歩けどチェーン店ばかり。
おい！そんなに金稼ぎたいか？
早い所潰れちまえよ〜。
ふと思いついた十八番に向かってみた。
最後の角を曲がるとやっているのか？
やっていないのか？
看板は出ている。
サービスランチが広東麺で６００円。
でも電気が付いてない。
営業中の看板は出ている。
取り敢えず店に。
親父が奥に帽子取って立っている。
「あれっ？やってないの？」
「やってるよ！看板出てんだろ！客が来ないんだよ！」
何という悲しい親父のシャウト！
１３時で俺が初めての客だそうだ。
こりゃ個人経営店はたまらんな。
目一杯喰ってやる！
広東麺に半チャーハンください！
親父はうんともすんとも言わずに作り始める。
とにかく個人経営店を食べて支援。
これしか出来ない。
先に広東麺が到着。
これは初めてかもしれんな。
まずはあんかけを喰ってみる。
あ〜〜〜！俺がこよなく愛した長楽亭の中華丼と同じ味のあんかけ！
麺をサルベージしてあんかけと共に喰ってみる。
こりゃまさに長楽亭だ。
こんな近隣に有ったとは！
でも不思議なことに喰えば喰うほど違う味に感じてくる。
結局違ったわ。
ここで半チャーハン到着。
出される時に「ザーサイ食べれる？」と必ず聞いてくる。
残されるのが嫌いなようだ。
ザーサイは大好物。
でも嫌いな人も相当いる。
出して残されるのは人として悲しくなる。
それを毎回聞いてくれる親父は本当に真の日本人だ。
俺が喰っている間に客が２人来た。
今日も美味い飯を喰わせてもらった。
１人目の客の飯が出る所でお会計。
レジの前で「お互い頑張ろうね。」と伝えた。
無視された。