神田駿河台 豚野郎

今日も飯が遅れた。
どうしても性格的に先に仕事を終わらせたい。
飯を後にしてでも。
もの凄くせっかちなのだ。
そのお陰でほぼ毎日飯を喰いそびれる。
これは自業自得だ。
そして遅くなればなるほど食欲が無くなる。
ただ今日も遅いだろう。
なるべく沢山喰いたいので、御茶の水で一番良い匂いのする、豚野郎に。
１５時なのでさすがに空いている。
食券を買う。
小、中、大。
いつも喰っているの何だっけ？
小にしてみるか。
味噌汁も飲もう。
後は店主が蒲焼きのタレに漬けた肉を焼くだけ。
何度も何度も丁寧にタレをつけて焼く。
店内には良い香りが。
残念なのが、御茶の水駅に天井が出来て、この匂いをホームで嗅ぐ事は無くなった。
あれは匂いに釣られて喰うと言う良い宣伝だった。
遂に到着。
あれっ！！失敗した！！
小は小さ過ぎだわ。
ＯＬが喰いそうなサイズの丼に豚肉がビッシリ。
今日はゆっくり良く噛んで喰ってみよう。
それにしても美味い。
この手の店は沢山出来たが、やはり味は豚野郎に限るな。
肉の厚み、タレの粘度、米の固さは最高峰だ。
今日は味変で山椒をかけてみた。
これがまた美味い！
うなぎに山椒が合うのはタレだと言う事が分かった。
今日は良く噛んだ。
半端無く良く噛んだ。
そしたら満腹。
遂に女性並のか老人並の食欲。
豚野郎ではなく豚ずべ公に。