柳橋 十八番

昼に浅草橋。

見るとスーパーイーグルさんが居た。

飯に誘う。

策は無いので全て委ねてみる。

委ねてみると言いつつ自分も多少出てくる。

十八番か大勝軒にならないかな？

昨日の酒で胃が汁物を求めている。

その時スーパいーイーグルさんから「十八番にしねぇ？」

俺の神通力が通じた。

と言うかスーパーイーグルさんも汁物気分なんだろう。

店に向かう。

今日の浅草橋は人が少ない。

水戸街道を渡り最後のストレート。

あれっ？やってる？

横から見ると全くわからん。

でもわらわらと人が出てきた。

やってた。

客が出て行ったら俺らだけ。

勝手に奥のカウンターに座る。

親父さんが慌てふためいている。

「お客さん！レジの事分かりますか？」

いや。分かる訳ないだろう。

でも何だか慌てているので見てみた。

レジが開かないそうだ。

携帯で製造会社を確認。

エラー番号を打ち込む。

「感熱紙が無いんだって。」

伝えたら本当に切れていた。

これで一件落着。

親父が超感謝しているが、携帯で見ただけだよ。

いつもの数倍上機嫌で「何にしますか？」と。

俺もスーパーイーグルさんもタンメン半チャーハンで。

親父の素晴らしい手捌きでタンメンとチャーハンを同時に作る。

すごい動きだ。

グランドマスターフラッシュの伝説の３枚使いの様だ。

今日はキレッキレ。

はい出来上がり。

いつも「ザーサイは食べれますか？」と聞かれる。

チャーハンのザーサイが付くのだが、残す人が多いらしく毎回聞かれる。

今日も聞かれたと思った。

「お客さん。今日はザーサイ切らせちゃってんのよ。」

無いのかよ。

まぁ良いや。

タンメンから喰ってみよう。

ここのタンメンは初だ。

香りからして期待できる。

スープを一口。

衝撃的なフラッシュバック！

俺が高校時代に働いていた中華屋と寸分違わぬ味！

懐かしくて美味い！

鶏ガラスープに塩と胡麻油。

どこもタンメンはこのレシピだろうが、俺のデフォルトタンメン。

ここの麺もかん水たっぷり。

懐かしいな〜〜。

合間に喰うチャーハン。

十八番のチャーハンは具に味が付いていて、全体的に薄味。

でもタンメンのスープと飲むと美味さが半端ない。

この店が残っていることに感謝だわ。

今日はレジを助けてザーサイも無かった。

さぞかしお会計は・・・・通常料金！

このツンデレが好き！