千束 山田屋

酒が残っている。
大して飲まなくても、もう肝臓の解毒が遅くなっている。
歳だ。
浅草の奥の方に用事が有るので車で向かい、酒を早めに引かせる為にそばつゆがぶ飲みだ。
今日は山田屋で。
ここは目の前に路駐する人多数。
なので近所の下請けさんの駐車場に停めさせてもらう。
そこから歩いて直ぐ。
１１時だと言うのに混んでいる。
ここも陸の孤島だが、客がわんさか来る。
入り口で食券を。
天ぷらそばでちくわ天にして、春菊天を追加。
それにおいなりも頂こう。
酒が残っていると言う割には食欲は有る。
奥の席に座りそば作りを眺める。
ふと思った。
「蕎麦屋を始めるぞ〜！」と言う心境と「立ち喰い蕎麦屋を始めるぞ〜！」と言う差は何なんだろう？
どうでも良い事だった。
そばが来たので考えるのは終了。
今日は汁から啜る。
あ〜〜美味ぇ〜〜！
今日の山田屋の汁は染みるぜ〜〜。
やはり二日酔いや酒の残りにはそば汁か味噌汁だ。
汁こそ我がパンシロンだ。
ちくわ天をかじる。
ここは２本入り。
ちくわの天ぷらは、ちくわのパフォーマンスを最大限に上げる。
そして春菊天もだ。
もともと潜在的に持っているポテンシャルが最大に発揮される。
いなりを喰う。
酒の次の日の米は避けた方が良いな。
人気店のそばはやはり最高に美味い。
高齢化する台東区では、蕎麦屋の軒数も半端ないが、無くなる蕎麦屋もここ１０年で多い。
俺にとっては死活問題。
酒を減らせば良いだけの事だが。